K18とK10の違いとは?ゴールドが持つ素材の魅力と選び方を明石のアトリエから解説
ジュエリーブランド「WAS KNOT WAS」代表の越智です。
兵庫県明石市のアトリエを拠点に、デザイナーと職人の視点を交え、細部にこだわって製作したジュエリー・アクセサリーの魅力を発信しています。
ジュエリーショップ・ネットショップで「K18」や「K10」といった表記を見かけた経験は誰しもあるはずです。しかし、これらが具体的に何を意味しているのか、どう違うのか、自分にはどちらが合っているのか、自信を持って答えられる方は意外と少ないのではないでしょうか。
「K」の数字はゴールドの純度を示すものですが、その違いは単なる「金の量」だけではありません。色合い、硬さ、耐久性、そして肌なじみまで、ジュエリーとしての性格が大きく変わります。 WAS KNOT WASでは、お客様に長く愛していただけるよう、K18とK10の2つのゴールドを中心にお届けしています。
この記事では、基準となる「K24(純金)」の意味や純度の仕組みをはじめ、当店が扱うK18とK10それぞれの特徴、用途別の選び方まで、職人の視点から分かりやすく解説いたします。
「K(カラット)」と純度の仕組み(基準はK24=純金)
ジュエリーで使う「K」は、英語の「Karat(カラット)」の頭文字です。これはゴールドの純度を24分率で表すもので、純金(金含有率99.9%以上)を「K24」と定義しています。
※注意:ダイヤモンドの重さを表す「カラット(ct, carat)」とは別物です。ゴールドの純度の場合は「Karat」、宝石の重量の場合は「Carat」と区別されます。
なぜジュエリーに「K24(純金)」は使われないのか?
「純度が高いK24が一番良いのでは?」と思われるかもしれませんが、実はK24(純金)は非常に柔らかく、手で曲げられるほど傷や変形に弱いという特徴があります。
そのため、日常で身につけるジュエリーの形状を保つには不向きで、主にインゴット(金地金)や資産保有目的で扱われます。
そこで、金に銀や銅、パラジウムなどの他の金属(割金/わりがね)を混ぜ合わせることで、強度や耐久性を高めたのが「K18」や「K10」です。
計算式:K数から純度を求める
K数 ÷ 24 × 100 = 含有率(%)
・K24:24 ÷ 24 × 100 = 約100%(純金)
・K18:18 ÷ 24 × 100 = 75%(残りの25%が割金)
・K10:10 ÷ 24 × 100 = 約41.7%(残りの58.3%が割金)
「K18」と「K10」それぞれの特徴
WAS KNOT WASでは、美しさ・耐久性・日常使いのしやすさのバランスを追求し、K18とK10の2つを軸にジュエリーを仕立てています。
K18: 金含有率75%(深みのある輝きと高い資産性)
日本のジュエリー市場で最も人気が高く、広く流通しているゴールドです。金の含有率が75%と高いため、K24に近いゴールド本来の気品ある深い輝きと、しっとりとした心地よい重みを感じられます。
- 特徴
貴金属としての価値が高く、変色しにくい。割金の配合を変えることで、イエロー、ピンク、ホワイトなど多彩なカラーを表現できる。 - こんな方におすすめ
「本物のゴールドの輝きを長く楽しみたい」「大切な記念のジュエリーや、肌身離さず身につけたいお守りリングを探している方」。
K10:金含有率41.7%(軽やかさと確かな強度)
金の比率が半分以下になり、手に取りやすい価格帯でありながら、ジュエリーとしての美しさをしっかりと感じられるゴールドです。割金の割合が大きいためK18に比べて硬度が高く、日常使いにおける傷や変形に強いという実用的なメリットがあります。
- 特徴
控えめで肌になじむ上品な色合い。硬度が高く、華奢なデザインや繊細な細工のアイテムにも適している。 - こんな方におすすめ
「デイリーに気兼ねなく身につけたい」「複数のリングを重ね付けするコーディネートを楽しみたい方」。
K数(純度)による特徴比較
K24(純金)
金含有率:99.9%以上
硬度・強度:非常に柔らかい(変形しやすい)
輝き・色味:濃い黄金色
主な用途:インゴット、資産保有
K18
金含有率:75.0%
硬度・強度:標準的(しなやかさがある)
輝き・色味:華やかで美しい黄金色
主な用途:高級ジュエリー、生涯愛用できる特別な一本
K10
金含有率:41.7%
硬度・強度:高い(傷つきにくい)
輝き・色味:控えめで肌なじみの良い色味
主な用途:ファッションジュエリー、日常使い
色味の違い — カラーゴールドの仕組み
K18もK10も、ベースとなる金に混ぜる「割金(銀や銅など)」の配合を変えることで、さまざまな色味(カラーゴールド)を表現できます。
イエローゴールド
銀と銅をバランスよく配合した、最もスタンダードで鮮やかな色味。金本来の美しさを堪能できます。
ピンクゴールド
銅の比率を高めることで、温かみのある柔らかなピンク色を表現。日本人の肌色に優しくなじみます。
ホワイトゴールド
パラジウムなどを配合し、銀色に近い洗練された輝きに仕上げたもの。ダイヤモンドの透明感を引き立てます。
用途・ライフスタイルに合わせたゴールドの選び方
「どちらを選べばいいか迷う」というときは、どのように身につけたいかをイメージしていただくのがおすすめです。
「価値もあり、特別感や美しさを持っていたい」なら → K18
肌にしっとりとなじむ質感や、長く愛用する中で生まれる風合いを存分に楽しみたい方に最適です。
「デイリーに気負わず、ライフスタイルに合わせて軽やかに楽しみたい」なら → K10
高い硬度を活かした繊細なデザインや、日常のコーディネートに合わせやすいコストパフォーマンスが魅力です。
From the WAS KNOT WAS Atelier
ゴールドのK数は、「高ければ高いほど良い」というものではありません。お客様のライフスタイル、お好みのデザイン、そして身につけたときの肌ざわりによって、最適な答えは一人ひとり異なります。
WAS KNOT WASでは、明石市のアトリエにて、K18とK10それぞれの素材が持つポテンシャルを最大限に引き出し、細部にまでこだわった手仕事のジュエリーをお届けしています。
「自分にはどちらの素材が合っているだろう?」と迷われた際は、ぜひお気軽にご相談ください。日々の装いにそっと寄り添う、お気に入りの一品を見つけるお手伝いをさせていただきます。
Written by Hideo Ochi(WAS KNOT WAS Designer / Craftsman)





