ペアリングの選び方|素材や仕上げを変えて「二人らしさ」を表現するおすすめの組み合わせ
ジュエリーブランド「WAS KNOT WAS」代表の越智です。
兵庫県明石市のアトリエを拠点に、デザイナーと職人の視点を交え、細部にこだわって製作したジュエリー・アクセサリーの魅力を発信しています。
ペアリングや記念日の指輪を探す際、「まったく同じデザインにすべき?」「お互いの好みが違う時はどうすればいい?」と迷われる方は少なくありません。
指の太さや手元の雰囲気、普段のファッション、好みの金属の色味などは人それぞれ異なります。
今回は、「お揃い感」を大切にしながらも、それぞれの手元に自然に馴染むペアリングの選び方について、おすすめの組み合わせをご提案いたします。
ペアリング選びで大切にしたい3つの視点
長く愛用できるペアリングを選ぶために、まずは知っておきたい3つのポイントがあります。
手元への馴染みやすさ
手の大きさや指の長さ、関節のしっかり感などはお互いで異なります。それぞれの手元に合った「幅(太さ)」や「素材(色味)」を選ぶことが、違和感なく身につけ続けるコツです。
日常のライフスタイル
お仕事の環境や普段のファッションによって、適した仕上げ(つや感のある鏡面か、落ち着いたマットかなど)や素材は変わります。
経年変化(エイジング)の楽しみ
真鍮やシルバーのように使い込むほど風合いが深まる素材もあれば、プラチナやゴールドのように変質しにくい素材もあります。共に時を重ねる楽しみ方を二人で話し合うのも魅力のひとつです。
【素材の基礎知識】
シルバー(SV925/SV950)
光を鮮やかに弾き返す明るい白銀色。使い込むほどに風合いが増す素材です。
ゴールド(K10/K18)
華やかさと高い耐久性を持ち、肌を明るく引き立ててくれる定番素材です。
プラチナ(Pt)
深みのある落ち着いた白金色の輝きで、変色しにくく、生涯愛用にふさわしい普遍性を持ちます。
真鍮(Brass)
温かみのある黄金色が特徴で、使うほどにシックでアンティークな風合いへと変化します。
二人らしさを叶える組み合わせのアイデア
ペアリングだからといって、素材も形も全て揃える必要はありません。どこか一部に共通点(お揃い要素)を持たせることで、まとまりのある洗練されたペア感を楽しめます。
デザイン(形)を揃えて「素材(地金)」を変える
同じフォルム(甲丸リングや槌目リングなど)を選びつつ、素材をそれぞれの好みに合わせる組み合わせです。
- 組み合わせイメージ
一方は落ち着いたトーンの「シルバー」、一方は肌馴染みの良い「ゴールド」 - ペアリングとしての魅力
デザインの一体感があるため、金属の色が異なっていても統一感が生まれます。お互いの普段のアクセサリーや肌に合わせやすい人気のアレンジです。
素材とデザインを揃えて「幅(太さ)」を変える
素材とフォルムは同じものを選び、リングの「幅(ミリ数)」を手に合わせて変える方法です。
- 組み合わせイメージ
一方は存在感のある「3.0mm幅」、一方はすっきりとした「1.5mm〜2.0mm幅」 - ペアリングとしての魅力
完全に同じ素材・デザインでありながら、それぞれの指の太さや手に最もよく馴染むバランスで身につけることができます。
素材とデザインを揃えて「仕上げ(テクスチャー)」を変える
同じリングでありながら、表面の質感(仕上げ)に変化をつける組み合わせです。
- 組み合わせイメージ
一方は華やかな「鏡面仕上げ」、一方は落ち着いた「つや消し(マット)仕上げ」 - ペアリングとしての魅力
「仕事柄、光沢の強い指輪は着けづらい」といった場合でも、形をお揃いにしつつライフスタイルに馴染む質感が選べます。
【アトリエで選べる仕上げガイド】
鏡面仕上げ
鏡のように磨き上げ、金属本来の輝きを最大限に引き出す王道の仕上げ。
つや消し仕上げ
光沢を抑えた落ち着いた質感で、肌馴染みが良くシックな印象。
槌目(つちめ)
金槌で打ち込んで凹凸を刻む技法。光をさまざまな角度で反射させます。定番の「丸い槌目」のほか、洗練された「縦槌目」や「斜槌目」、質感を重ねた「つや消し槌目」など表現も多彩です。
From the WAS KNOT WAS Atelier
「ペアリング=完全に同じ形と素材」である必要はありません。
形状、素材、幅、そしてテクスチャー。どこかひとつでも共通する要素を持たせることで、お互いの個性と好みを尊重したペアリングが完成します。
WAS KNOT WASでは、明石市のアトリエにて、手仕事ならではの温かみが宿るリングを一点一点丁寧にお仕立てしています。「どの組み合わせがお互いの手に合うか相談したい」など、気になることがございましたら、ご相談ください。
Written by Hideo Ochi(WAS KNOT WAS Designer / Craftsman)







