ゴールドと真鍮の違いとは?特徴・質感・お手入れ方法を職人が解説
ジュエリーブランド「WAS KNOT WAS」代表の越智です。
兵庫県明石市のアトリエを拠点に、デザイナーと職人の視点を交え、細部にこだわって製作したジュエリー・アクセサリーの魅力を発信しています。
温かみのある黄金色の輝きを持つ金属として親しまれている「ゴールド(金)」と「真鍮(ブラス)」。見た目が似ていることから「どう違うの?」「どっちを選べばいい?」と疑問に思われる方も多い素材です。
今回は、ゴールドと真鍮の基本的な性質の違いから、それぞれの持つ魅力、経年変化やお手入れ方法の違いまで、職人の視点から分かりやすく解説いたします。
ゴールドと真鍮(ブラス)の基本構造の違い
見た目はどちらも美しい黄金色をしていますが、金属としての性質や生い立ちは大きく異なります。
| 比較項目 | ゴールド(K18 / K10など) | 真鍮(Brass) |
|---|---|---|
| 金属の分類 | 貴金属(レアメタル) | 合金(ベースメタル) |
| 主な成分 | 金(Au)+ 銀・銅など | 銅 + 亜鉛 |
| 色の持続性 | 変色しにくく輝きが持続 | 空気や汗で深く落ち着いた色に変化 |
| 重さ(密度) | ずっしりとした密度の高い重み | 程よく軽やかな着け心地 |
| 主な用途 | ブライダル・ファインジュエリー | クラフトジュエリー・インテリア・日用品 |
それぞれの素材が持つ独自の魅力
どちらの金属にも、それぞれのライフスタイルや好みに応じた魅力があります。
ゴールド(K18 / K10)の魅力:褪せることのない普遍的な輝き
ゴールドは古くから普遍的な価値を持つ貴金属として愛されてきました。
変質・変色に強い
空気や水、汗などに非常に強く、日常使いでも変色やサビがほとんど起こりにくい素材です。長く変わらない輝きを保ち続けます。
金属アレルギーを起こしにくい
純度が高いほど化学的に安定しているため、金属アレルギーが出にくい傾向があります。ただし割金の成分によって個人差があります。
生涯愛用できる価値
メンテナンスすることで何十年経っても美しい状態を保つことが出来るため、結婚指輪や節目のお守りジュエリーとして長く受け継ぐことができます。
真鍮(ブラス)の魅力:時間とともに育つアンティークな風合い
真鍮は銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金で、どこか懐かしく温かみのある佇まいが特徴です。
「経年変化(エイジング)」を楽しめる
真鍮の最大の醍醐味は、使い込むほどに表面が酸化し、深みのあるアンティーク調の落ち着いた色味へと育っていく点です。革製品のように「自分だけの質感に育てる楽しみ」があります。
繊細でボリューム感のある造形表現
加工性に優れており、職人の手仕事による繊細な彫刻や槌目などの意匠を表現しやすい素材です。
日常に取り入れやすいカジュアルさ
ゴールドに比べて手頃に楽しめるため、大ぶりのアクセサリーや普段使いのデイリーアイテムに最適です。
職人が解説する「お手入れと変色」の違い
長く美しく愛用するために知っておきたいのが、お手入れと変色(エイジング)の違いです。
ゴールドのお手入れ
ゴールドは変色しにくい素材のため、日頃のケアは着用後に柔らかい布で汗や皮脂を優しく拭き取る程度で十分です。表面のくすみが気になった時は、ぬるま湯に中性洗剤を薄めて優しく洗うか(天然石がついている場合はご注意ください)、専用クロスで磨くことで簡単に輝きが戻ります。
真鍮のお手入れ
真鍮は汗や空気に触れることで表面が酸化し、色が濃くなったり「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる緑色のサビが発生したりすることがあります。(※緑青は人体に無害です)
自然に育ったクラシカルな雰囲気をそのまま楽しむのも真鍮の魅力ですが、輝きを取り戻したい場合は「重曹ペースト」や「お酢」、市販の金属研磨剤を使って磨くことで、元の黄金色の輝きを取り戻すことができます。
From the WAS KNOT WAS Atelier
変わらない普遍的な輝きと安心感を持つ「ゴールド」。
時の経過とともに味わいを増し、暮らしに馴染んでいく「真鍮」。
どちらが良い・悪いということではなく、それぞれの素材が持っている質感やストーリーに魅力があります。
WAS KNOT WASでは、素材ごとの特性や手仕事の質感を引き出しながら、日常にそっと寄り添うジュエリーをお仕立てしています。
「手持ちの真鍮ジュエリーをお手入れしたい」「自分にはどちらの素材が合うか相談したい」など、気になることがございましたら、ご相談ください。
Written by Hideo Ochi(WAS KNOT WAS Designer / Craftsman)







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